人工甘味料のメリットとデメリット（後編）

ネオテーム
最近アドバンテームが発明されるまで、ネオテームは世界で最も甘い合成甘味料でした。ショ糖の8,000倍甘く、味もショ糖と似ています。アスパルテームから精製されたもので、ネオテームもアスパルテームと同様、摂取後に体内でメタノールを放出するため、健康への影響がアスパルテームよりも強いとされています。ただ、ネオテームの甘味はアスパルテームの40倍で、投与量はアスパルテームの40分の1にすぎないため、同じ甘味でも放出される有害物質はアスパルテームよりも少ないのです。さらに、アスパルテームとは異なり、フェニルケトン尿症患者はネオテームを安全に使用できます。

シクラミン酸
シクラメート（スイートエッセンス）は、解熱剤の実験装置にタバコを置いた実験者が偶然発見した、最も甘味の少ない人工甘味料です。甘さはスクロースのわずか40倍、アスパルテームの4分の1以下です。甘味料の中で最も生産コストが低く、実際にはサッカリンの臭いを抑えるためにサッカリンと10対1の割合で混合されることが多い。価格が安いため、甘味を増すために砂糖を使わないメロンの種や果物の砂糖漬け、梅の粉末などにもよく使われます。管轄保健当局の調査によると、市場に出回っている砂糖漬けの果物の高い割合に過剰なシクラメートが含まれています。シクラメートは米国と日本では依然として禁止されていますが、欧州連合や台湾など他の国では合法な食品添加物です。シクラメートは甘味が少ないため過剰に摂取しやすく、動物実験では膀胱がんを引き起こしたり、マウスの睾丸を縮小させたり、肝臓や神経系に障害を与える可能性があります。したがって、シクラメートを含む食品を食べることは避けるべきです。

画像出典：安平区役所